ドタキャン被害を最小限に食い止めるために。飲食店オーナーができる工夫とは?

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飲食店がドタキャンにあってしまった時にスムーズに対応するための対処方法を、実際に起こったドタキャンの事例も交えながら紹介いたします。

飲食店経営者として避けられない問題がドタキャンです。もちろんドタキャンはする方が確実に悪いのですが、多くの飲食店がドタキャンに悩まされており、飲食店を経営していてドタキャンに合わないというのは珍しいといえます。 そこで、今回はドタキャンにあってしまった時にスムーズに対応ができるように、飲食店におけるドタキャンとその対処方法について解説します。

##ドタキャンによって飲食店が受ける打撃は? null まずは、ドタキャンによって飲食店がどのような不利益を受けてしまうのか確認してみましょう。

###見込んでいた売り上げがなくなる まず考えられるのが売り上げのことですね。ドタキャンによって、本来そのお客様から得られる売り上げがなくなってしまいますね。また、人気店の場合はそのお客様が予約をしていなければ他のお客様が予約をしていた可能性もあるので、損失も考えられます。

###材料の破棄 大人数の予約であれば当然いつもよりも多めに材料を仕入れる事になるでしょう。予約をドタキャンされてしまうと、多めに仕入れた材料を使いきる事ができず、破棄してしまうことになります。そうなってしまうと、飲食店の利益を圧迫してしまい大きな損失につながっていきます。

##ドタキャンの対策は? null

ここからは、ドタキャンに対してどのような対策をするべきなのか考えていきましょう。ドタキャンは無いほうが好ましいのですが、実際にドタキャンにあってしまった場合にスムーズに対応できるように対策は考えておく必要があります。ここでは、3つの対策を紹介していきます。

###電話やメールでの予約確認 ドタキャンの原因の中には、予約日を忘れていたや予約していたつもりはなかったけれど実際には予約していることになっていたなど、飲食店側とお客様側の意思の疎通に問題がある場合があります。

2018年3月に埼玉県の小学校教員が起こしたドタキャン事件はこのケースに当てはまります。この事件は、埼玉県の小学校教員が貸し切りで店を予約していたが、時間になっても来店せず連絡も取れなかったため、飲食店の店長が自身のツイッターに小学校名を出してドタキャンがあった旨を投稿したというものです。小学校の教員側の意見としては、「日程の確認をしただけで正式に予約を入れたつもりはなかった」というものでした。 この事件のように、飲食店側とお客様の間で意思の疎通がうまくいっておらずに、ドタキャンになってしまうこともあります。

こういったドタキャンが起きないように、予約の3日前など材料を仕入れる前に予約確認の電話やメールを行うという対策が考えられます。連絡確認を行って、お客様と意思の疎通をしっかりとる習慣を身に着けておきましょう。

###団体の予約は受け付けない はじめから団体の予約は受け付けないという方法も考えられます。これを実施している飲食店は少なくありません。団体の基準を何人からにするかはお店側の判断になりますが、団体客の予約キャンセルによる打撃を避ける事ができます。

しかし、この対策はお店がある程度人気になってから行うのが良いでしょう。というのも、団体客の予約は売り上げに大きく関わってきます。人気店になる前は、席が満席になることは少なく、団体客が売り上げを上げてくれる存在になります。そのため、ある程度人気のあるお店だけが講じる事ができる対策だといえるでしょう。

###ドタキャン防止システムの導入 もっともおすすめしたいのは、「ドタキャン防止システム」の導入です。おそらくドタキャン防止システムって何?という人が多いと思うので、簡単に説明します。

ドタキャン防止システムとは、全日本飲食店協会が開発したシステムで、ドタキャン歴のある電話番号をデータベース化し、予約の際に電話番号を照会するというものです。過去にドタキャン歴のある人には、前払い制などで対応してもらうことで、ドタキャンによる店側の損失をなくす意図があります。 このドタキャン防止システムは、まだ導入されたばかりで、1回目のドタキャンは防げないことや参考データの数が少ないという意見もあります。しかし、これまではお店側が泣き寝入りするしかなかったドタキャンの対策として期待できるものであり、多くのお店が加盟する事で信頼度が高まっていくと考えます。

データ提供に協力してもらうという意味で利用料金は一切かからないため、加盟しておくのがいいでしょう。 ドタキャン防止システムは、今後アップデートされていく中で、ドタキャンをなくす大きな力となるでしょう。

##もしドタキャンが起きてしまったら? null

どんなにドタキャン対策をしても、現段階では完全にドタキャンを避けることは難しいです。そのため、実際にドタキャンにあってしまった場合どうするかも考えておきましょう。

###フードバンクへの寄付でフードロス削減に貢献  世界でつくられている食べ物のうち、およそ1/3が廃棄されているといいます。まだ食べられるはずの食料が破棄され、本当に必要な場所には供給されない。世界的に見てもこういった食料廃棄は大きな社会問題となっており、食料廃棄率が高い日本では、早急に対策を講じる事が求められています。

ドタキャンが起きてしまい大量に余った食材を破棄するのは、食を愛する飲食店の皆様にとって大変心苦しいことだと思います。そこで、「フードバンク」 に寄付するという方法をとることで、社会貢献のきっかけを提案いたします。フードバンクとは食品製造メーカーや、農家、飲食店、個人などから、まだ十分食べられるにも関わらず様々な理由で廃棄される食品を引き取り、食に困っている人たちなどの元に届ける活動で、日本ではNPO法人セカンド・ハーベスト・ジャパンなどが行なっています。フードバンクに寄付できるものは、賞味期限が1か月以上のものと決められています。もし、賞味期限には余裕があるけれど廃棄するという場合は、ぜひフードバンクに寄付しましょう。

###フードシェアリングサービスの活用 しかし、調理済みのものや生ものはフードバンクには寄付できません。こういったものはウェブアプリやウェブサービスを活用してみてください。最近では、余った食材や料理を近所の人と分けあうことができるアプリが開発されています。こういったアプリをうまく使い食料破棄を減らす試みをぜひやってください。また、SNSを通して食料を廃棄するため欲しい人は取りに来てくださいという発信を行うのもいいでしょう。

Webサービスでは、TABETEというフードシェアリングサービスが有効です。もし、ドタキャンなどで食材が余っている場合は、TABETEのページ内で値段と引き取り時間を指定します。そうすると、それを見たユーザーが時間になったらお店に来店し、捨てられるはずの料理を引き取ってくれます。これによって、お店側は本来捨てるはずだった料理を引き取ってもらえ、ユーザー側は格安で食料を手に入れる事ができ、お互いにメリットがあります。

##ドタキャンを避けるのは難しい null

ドタキャンを避けるのは正直現状では難しいです。だからといって何も対策しないのは良くありません。ドタキャンがあった場合、怒りや落胆といった感情が湧いてきます。それは仕方がないことです。そのようなときに、ドタキャンが起きたらこうしようと対策を持っておくことで、心に余裕が持て、次の行動に迅速に移る事ができます。

##まとめ 飲食店を経営していてドタキャンは避けられません。ドタキャンは見込んでいた売り上げが得られない事、用意していた材料等が無駄になってしまう事など飲食店にとっては多くの打撃を受けてしまいます。 事前に知識がなければ、いざドタキャンを受けてしまった時にうまく対処できません。その為、今回の記事を参考にドタキャンの予防と、万が一起きてしまった際の対策を準備して起きましょう。