業務用冷蔵庫の選び方とメーカー|価格、電気代、中古・レンタル

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業務用の冷凍・冷蔵庫の選び方から電気代、価格、ショーケース、コールドテーブルなど種類を解説。新品・中古・レンタル・リースでの導入方法と、ホシザキ・パナソニックなどおすすめのメーカーを比較して、サイズや機能を紹介しています。

新鮮な食べ物やよく冷えたドリンク。飲食店において、お客様の満足度を高めるために重要な役割を果たす機材の一つに「冷蔵庫」が挙げられます。キッチンなどで大きな存在感を持つ冷蔵庫ですが、飲食店に導入される業務用冷蔵庫にはどれくらいのコストがかかるのでしょうか?

本記事では経費を削減しつつ、あなたのお店にぴったりの業務用冷蔵庫を選ぶために知っておきたいポイントについてご紹介します。

業務用冷蔵庫とは?

「業務用冷蔵庫」と一言で言ってもさまざまな種類があります。例えば、冷凍機能と冷蔵機能の両方を兼ね備えたものもあれば、どちらかだけの機能に特化しているものもあります。 またホテルや食堂などで目にするような、扉が透明で中に入っているものが分かるような「冷蔵ショーケース」と呼ばれるものもあります。

ここでは業務用冷蔵庫の種類や家庭用冷蔵庫との違いについてご紹介します。

業務用冷蔵庫の種類

先ほども述べたように、「業務用冷蔵庫」にはさまざまな種類があります。多くの飲食店で導入されているのが「縦型(冷凍)冷蔵庫」と「コールドテーブル」の2種類です。

縦型(冷凍)冷蔵庫

縦型(冷凍)冷蔵庫はその名前の通り、上下にドアがついている冷蔵庫のことです。

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縦に2段ドアが並んでいるタイプや、上の写真のように2段×2列で合計4ドアあるタイプ、2段×3列で合計6ドアあるタイプなどがあります。冷蔵機能だけでなく冷凍機能も兼ね備えているものが多く、スペースが限られているキッチンの中でも効率的に食材を保管することができます。

コールドテーブル

コールドテーブルは縦型のものとは異なり横長の業務用冷蔵庫で、天板のスペースも作業台として活用できるのが特徴です。

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1ドアタイプから2ドア、3ドアとさまざまなサイズが用意されており、キッチンのスペースに合わせて適切なサイズを選ぶことが可能です。

小さなカフェやバーなどでは大きな縦型の業務用冷蔵庫を入れるスペースを確保することがなかなか難しいため、このようなテーブル型冷蔵庫を上手に取り入れながら、作業スペースも同時に確保することをおすすめします。

業務用冷蔵庫と家庭用冷蔵庫の違い

業務用冷蔵庫の種類について見てきましたが、そもそも業務用冷蔵庫は私たちが家庭で使用しているような冷蔵庫とどのように違うのでしょうか?大きく分けて3つの違いがあります。

容量の違い

見た目からも分かるように、業務用冷蔵庫と家庭用冷蔵庫は容量が全く異なります。家庭用冷蔵庫であれば、4人家族用で400L~550L程度、大家族のご家庭であっても600L程度が上限となります。

一方で業務用冷蔵庫の場合は、もちろん300L〜400L程度の小さめのサイズもありますが、大きいもので1,500L以上入るモデルも。たくさんの食品を一度に冷蔵(冷凍)保管することが可能になります。

消費電力の違い

多くの容量を一度に冷蔵(冷凍)できる業務用冷蔵庫は、もちろん消費する電力も大きくなります。

家庭用冷蔵庫も家庭の中の電力消費に占める割合は下記のように14.2%とかなり高めではありますが、4人暮らし用の冷蔵庫(455L)で年間の消費電力は255kWhほどです。

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一方で、業務用冷蔵庫となると1,276L入るホシザキのHRF-150Aという業務用縦型冷蔵庫の場合は、年間の消費電力は約1,360kWh。もちろんサイズが大きくなればなるほど消費電力は増えますし、メーカーや機種により年間の消費電力は変動します。年間消費電力はそのまま年間の電気料金にも関わってくる部分ですので、初めにしっかりと認識しておくようにしましょう。

材質の違い

もう一つ、業務用冷蔵庫と家庭用冷蔵庫の異なる部分と言えば、材質があります。業務用冷蔵庫の多くはステンレス製となっており、錆びにくく耐熱性や耐水性、耐久性が高いと言われています。ステンレス製の場合はお手入れもしやすいので、食中毒などを出さないよう清潔に保つ上でもぴったりの材質と言えます。

業務用冷蔵庫の選び方

飲食店における業務用冷蔵庫の重要性が分かったところで、次はあなたのお店に最適な業務用冷蔵庫の選び方について見ていきましょう。

チェックしたい項目はさまざまなものがありますが、ここでは大きく分けて3つのポイントについてご紹介します。

容量で選ぶ

まず気をつけたいのは「必要な容量の業務用冷蔵庫を選ぶ」ということです。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、実はとても大切なことなのです。なぜなら、営業をするために最適なサイズの業務用冷蔵庫を選ぶことは、長い目で見て電気料金の節約にも繋がるからです。

必要以上の大きなサイズの業務用冷蔵庫を導入してしまうと、電気代が無駄になるばかりか、キッチンのスペースを不必要に圧迫してしまい、働くスタッフの導線を妨げることにもなり兼ねません。反対に節約しようとして小さなサイズの業務用冷蔵庫を導入してしまうと、一度に必要な分の食品を保管することができず、食品購入のコストがかさんだり、食品を詰めすぎてしまうことで逆に電気代が多くかかってしまったりする危険性があります。

1日・1週間の営業を行っていく上で、どれくらいの量の食品を一度に保管する必要があるのか、そのために必要な容量はどれくらいなのか、事前にしっかり確認した上で業務用冷蔵庫を選ぶようにしましょう。

価格で選ぶ|新品?中古?レンタル?リース?

飲食店をオープンする時には、機材の導入や土地・建物代など莫大な初期投資コストがかかることがあります。業務用冷蔵庫を新品で購入しようと思うとかなりのコストがかかってしまいます。なるべく安く業務用冷蔵庫を導入したいという場合は、「中古で購入する」「レンタルやリースを活用する」という方法があります。

ただし、それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分のお店の場合はどのような方法が良いのかを見極めて選ぶようにしましょう。 簡単にまとめると、それぞれの方法のメリット・デメリットには下記のようなものが挙げられます。

方法 メリット デメリット
新品を購入 ・省エネや機能の面で優れている 
・壊れたときにメーカーの修理保証などがついている場合もある
・購入のための初期投資や資金調達が必要となる
・固定資産となり税金がかかる
中古を購入 ・新品と比較して安く購入できる
・自分の物になるので比較的自由に使用できる
・新品と比較すると故障しやすく、省エネや節約の面で劣る場合がある
・固定資産となり税金がかかる
レンタル ・安い価格で借りることができる
・機材が壊れてしまった時の一時レンタルなどに適している
・長期的に借りる場合は購入した方が安い場合もある
・返却することが前提
リース ・毎月決められたリース料金を支払うため、資金運用の計画が立てやすい
・固定資産税の申告を行わなくても良い
・不要になった時に自分で処理しなくて良い
・総支払い金額を比較すると購入した方が安い場合もある
・リース契約は基本的に途中で変更することができない
・審査に合格しなければリース契約を結ぶことができない

資金調達の状況などによって、必ずしも「新品購入が良い」「リースが良い」と断言することはできません。それぞれの状況に合わせてどのような導入方法が一番適しているのか、プランを比較しながら検討してみてください。

電気代で選ぶ

容量や購入方法とも関わってくる部分ではありますが、「年間消費電力」も必ずチェックしておきたいポイントの一つです。基本的に年間電気料金は、年間消費電力×契約している電力会社が定めた電気料金1kWhあたりの電力量単価で決まります。

消費電力をなるべく増やさないように、ドアの開け閉めの回数を減らしたり、冷気が外に逃げないようなカーテンをつけたりと、電気料金をなるべく節約するための方法もありますが、根本的には年間消費電力が電気料金を左右すると言っても過言ではありません。

同じくらいの容量であっても、メーカーや製造年によっては大きく消費電力が異なってきますので、自分のお店に必要な容量が分かったら、さまざまなメーカーや形の業務用冷蔵庫を比較してみることをおすすめします。

おすすめの業務用冷蔵庫8選

それでは最後に2018年6月現在のおすすめ業務用冷蔵庫について、4大メーカーのモデルから8個ご紹介します。それぞれの製品で「①容量」「②消費電力」「③価格(メーカー希望小売価格)」の3つの選ぶ時のポイントと、機能などで特筆すべきポイントをご紹介しますので、ぜひ選ぶ時の参考にしてみてくださいね。

(2018年6月現在の公開されている情報を基にしています。購入の際は最新の情報をご確認ください)

ホシザキ「HR-120AT」

null 出典:http://www.hoshizaki.co.jp/p/f-refrigerator/vertical/refrigerator/hr-120at.html

業界トップクラスの省エネ性能を実現しているホシザキ。2018年に発売されたこちらのAシリーズは2005年に発売されていた同社のXシリーズよりなんと省エネ率54%!消費電力を抑えることで、電気代を大幅に削減し、経営にも環境にも優しいエコ効果が期待できます。

新機能としては、フロントパネルを開けることなく、凝縮器フィルターを取り外すことができるため、日々のメンテナンスが楽チンに。フィルターのお掃除タイミングをランプで教えてくれるので、汚れによる冷却能力の低下や電力消費の浪費などを防ぐことも期待できますね。

機種名 HR-120AT
容量 819L
年間消費電力 約440kWh
メーカー希望小売価格 962,000 円(税抜)
外形寸法 幅1,200×奥行650×高さ1,910mm
電源 単相100V 50/60Hz 0.42kVA(4.2A)

ホシザキ HR-120ATについて調べる

ホシザキ「HR-120AFT」

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大阪で1951年に生まれた福島工業株式会社は、1962年に業界初の業務用企画冷蔵庫ERシリーズを開発するなど、長年業務用冷蔵庫生産に取り組んできた会社の一つです。

従来機と比較すると年間の電気代を1/3にするなど大幅な省エネを実現。高効率のインバータ圧縮機とDCファンを採用したことで、圧倒的な静音性を実現しています。

機種名 HRF-120AFT
容量 766L(冷蔵室 383L / 冷凍室 383L)
年間消費電力 1,300kWh
メーカー希望小売価格 1,290,000 円(税抜)
外形寸法 幅1,200×奥行650×高さ1,910mm
電源 単相100V 50/60Hz 0.85kVA(8.5A)

ホシザキ HR-120AFTについて調べる

福島工業「ARD-120RM」

null 出典:http://www.fukusima.co.jp/products/f-refrigerator/refrigerator_result?step1=1&step2=1&step3=4

大阪で1951年に生まれた福島工業株式会社は、1962年に業界初の業務用企画冷蔵庫ERシリーズを開発するなど、長年業務用冷蔵庫生産に取り組んできた会社の一つです。

従来機と比較すると年間の電気代を1/3にするなど大幅な省エネを実現。高効率のインバータ圧縮機とDCファンを採用したことで、圧倒的な静音性を実現しています。

機種名 ARD-120RM
容量 1,090L
年間消費電力 約550kWh
メーカー希望小売価格 1,054,000円(税抜)
外形寸法 幅1,200×奥行800×高さ1,950mm
電源 単相100V 15A 50/60Hz

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福島工業「ARD-122PM」

null 出典:https://www.chuubou.com/

こちらも福島工業から発売されている冷凍冷蔵庫の最新モデルです。冷凍室も冷蔵室もたっぷり504Lずつ入る大容量が嬉しいですね。

高出力・高効率のコンプレッサーを冷凍機メーカーと共同開発し、冷却効果の高さとカフカへの強さを同時に実現するなど、新世代の省エネ技術をいくつも採用しています。以前のシリーズを比較すると、年間の電気代が約39%もダウンするというデータもあり、経営に優しいモデルです。

機種名 ARD-122PM
容量 1,090L
年間消費電力 約550kWh
メーカー希望小売価格 1,383,000円(税抜)
外形寸法 幅1,200×奥行800×高さ1,950mm
電源 単相100V 15A 50/60Hz

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大和冷機工業「401CD-SA-EC」

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出典:http://www.drk.co.jp/product/kitchen/auto.html

大和冷機のこちらの業務用冷蔵庫は、なんと自動スライド扉を採用したその名も「オートくん」。2017年度のグッドデザイン賞を受賞しました。

通常のドアを開けるタイプの冷蔵庫と比較すると、使用スペースは約1/2となり狭いスペースでも快適に使用することができるようになりました。加えてハンドルを握る必要がなく、指や肘をかざすことで開けることができるので、衛生的かつ荷物をたくさん持っている時も作業ができるようになるなど、使い勝手が格段に向上しています。

機種名 401CD-SA-EC
容量 1,085L
年間消費電力 メーカー未公表
メーカー希望小売価格 1,138,320円(税抜)
外形寸法 幅1,200×奥行800×高さ1,950mm
電源 単相100V 15A 50/60Hz

大和冷機工業:401CD-SA-ECについて調べる

大和冷機工業「421CD-EC」

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出典:http://www.drk.co.jp/product/kitchen/ecozo.html

同じく大和冷機から登場しているインバータ制御の冷凍冷蔵庫の名前は「エコ蔵くん」。圧縮機と庫内ファン・凝縮ファンを高精度にインバータ制御していて、無駄な電力消費を抑えています。加えて高断熱構造により、庫内の冷気を逃さず外部からの熱侵入を防止するため、より効率的な運転が可能になっています。

その結果、従来機と比較すると約62%の省エネに成功しており、環境にもお財布にも優しいモデルです。また人間工学の観点から使いやすさを考えたり、プロが使う時の合理性を考慮したデザインを採用したりすることで、快適な使い心地を実現しています。

機種名 421CD-EC
容量 1,085L
年間消費電力 640kwh
メーカー希望小売価格 1,048,000 円(税抜)
外形寸法 幅1,200×奥行800×高さ1,905mm
電源 単相100V 50/60Hz

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パナソニック「SRR-K1281S」

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出典:https://panasonic.biz/appliance/cold_chain/products/srr/SRR-K1281S/

パナソニックが誇る、省エネ性能が優れたKシリーズの冷蔵庫。2016年度の省エネ基準達成率は116%を誇ります。

パナソニック独自の「ECONAVI」も搭載しており、冷蔵庫の設置環境とお店の状況に合わせて、コンデンシングファンモーターの回転数やコンプレッサーの周波数の制御などによって賢く節電運転を実現してくれます。

機種名 SRR-K1281S
容量 1,087L
年間消費電力 約540kWh
メーカー希望小売価格 1,027,000円 (税抜)
外形寸法 幅1,200×奥行800×高さ1,905mm
電源 単相100V 50/60Hz

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パナソニック「SRR-K1283C2」

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出典:https://panasonic.biz/appliance/cold_chain/products/srr/SRR-K1283C2/

こちらは冷凍庫と冷蔵庫が一緒になったタイプで、それぞれ513 Lと大容量です。こちらもKシリーズのうちの一つのモデルで、冷却ユニットに庫内温度変化にあわせて運転周波数を細かく制御できるインバーターコンプレッサーを搭載しています。一低速コンプレッサーと比較すると、庫内の状況に合わせて細かくコンプレッサーを最適化することができ、省エネに繋がっているのです。

もちろんこちらのモデルにも「ECONAVI」を搭載。お手入れ楽々な凝縮器フィルターやレイアウト変更や作業工程の変更にも対応できるよう、現場で扉の反転ができるようなデザインにするなど、衛生面や使い心地の面でも嬉しいポイントがたくさん詰まっています。

機種名 SRR-K1283C2
容量 1,026L
年間消費電力 約1,780kWh
メーカー希望小売価格 1,393,000円 (税抜)
外形寸法 幅1,200×奥行800×高さ1,950mm
電源 単相100V 50/60Hz

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まとめ

いかがでしたか?今回は飲食店における業務用冷蔵庫の選び方についてご紹介しました。

一言で「業務用冷蔵庫」と言ってもその種類はさまざま。メーカーや容量、冷凍庫と冷蔵庫が一体になっているかどうかでも、その価格や消費電力量は全く異なります。

大切なのは、あなたのお店に最適な業務用冷蔵庫を選ぶこと。まずはどれくらいの容量が必要になってくるのかを考え、その中で最も消費電力が少ない省エネなモデルは何か、そしてそれをお店に導入する時に、新品を購入するのが良いのか、中古モデルはあるのか、はたまたレンタルやリースといった方法を選ぶのか…。

考えるポイントは多岐に渡りますが、今回記事の中でご紹介したようなポイントを押さえていけば、きっとあなたのお店にぴったりの業務用冷蔵庫が見つかるはずです。

ぜひ年間のコストを抑えることができるだけでなく、スタッフみんなが使いやすく、お客様の満足度向上にも繋がるような業務用冷蔵庫と出会ってくださいね。