solto
solto

カクテルの王様・マティーニとは?味、カクテル言葉、レシピを紹介

カクテルの王様・マティーニとは?味、カクテル言葉、レシピを紹介
更新日:

カクテルの王様と言われるマティーニとは?名前の由来、カクテル言葉、味、種類、作り方、アルコール度数からカロリー・糖質もまで幅広く解説。オリーブの役割、映画007でのエピソード、ベルモットとの比率やウォッカを使ったアレンジレシピも紹介します。

少なくとも世の中に数千種類が存在すると言われているカクテルですが、その中でも「カクテルの王様」と呼ばれているのがマティーニです。映画やドラマなどでもよく登場するため、普段あまりお酒を飲まない人でも、一度はその名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

また、「マティーニに始まりマティーニで終わる」という言葉があるように、バーテンダーが試行錯誤を繰り返すカクテルでもあります。そんな完成度の高いカクテルの作り方を知りたいという人も少なくないはず。本記事では、マティーニの作り方や飲み方、アレンジレシピなどをご紹介します。

マティーニってどんなカクテル?

マティーニ

ジンベースの定番カクテルと言えば、マティーニと答える人も多いのではないでしょうか。マティーニはアルコール度数が高く、味も独特で飲み方に迷うこともある上級者向けのカクテルであることから「カクテルの王様」と言われています。その完成度と人気の高さから世界中から愛され続けているマティーニ。一体どのようなカクテルなのか、まずは基本的な部分を確認していきましょう。

名前の由来は?

マティーニは数々の逸話が存在し、現代にまで語り継がれています。その歴史は古く、1910年代にアメリカ・ニューヨークのニッカボッカー・ホテルに在籍していたマティーニというバーテンダーが考案したことから、この名前が付けられたと言われています。しかし、これは諸説のひとつに過ぎず、イタリアのマルティーニ・エ・ロッシ社製のベルモットを使っていたなどの説もあります。

バーテンダーの腕も分かってしまうカクテル

マティーニは、それだけの完成度を誇りながらも、材料と道具さえあれば自宅でも簡単に作ることができるカクテルです。そのため、一切の誤魔化しが利かず、腕の差がカクテルの味に影響します。

レシピはバーテンダーの数だけあると言われており、マティーニはバーテンダーにとって特別なカクテルです。

酒言葉

古くから親しまれているカクテルなだけあって、多くの著名人に愛されるだけでなく、小説や映画にも幾度となく登場してきました。

そんなマティーニのカクテル言葉は「トゲのある美しさ」です。「美しい花には棘がある」といったことわざがあるように、どんな美しいものにも危険な一面があるということ。どれだけ美味しいマティーニでも、飲みすぎには注意したいところですね。

マティーニはベースとなるジンと一緒に、香草が配合されたフレーバーワインであるドライベルモットを混ぜたカクテルです。そのため、少しクセのある香りと味が特徴的。

また、キリっとしている辛口のカクテルであることからも、マティーニを苦手とする女性も多いようです。デコレーションにはオリーブが使われており、独特な辛口を損なわないようにしています。

アルコール度数

マティーニは、蒸留酒であるジンをベースに、白ワインから作られるベルモットを混ぜるだけで作られます。どちらもアルコールであるため、アルコール度数も約35%と非常に高くなります。

通常バーで作る際に使用されるジンは40%、ベルモットは15~20%程度です。お店によっては数種類のジンを用意しているところもありますし、氷の量を増やすことでアルコール度数を抑えられます。

カロリー・糖質

健康志向の人が増えている近年、お酒を飲むときでもカロリーは気にしたいところですよね。マティーニのカロリーは約200kcalと、ジンベースのカクテルの中では少し高め。他のカクテルはジンベースにライムジュースなどを加えたものは主流のため、カロリーは抑えられていました。しかし、マティーニはジンにベルモットを加えているため、カロリーが高くなってしまいます。

歴史的な著名人が愛飲したカクテル「マティーニ」

マティーニ
 カクテルの中でも歴史の古いマティーニは、数々の著名人に愛され、それにまつわる逸話もたくさんあります。シンプルだけど、バーテンダーの思いが込められたマティーニは、それだけ歴史的人物が物思いにふけるには最適のカクテルだったのかもしれません。

イギリス元首相チャーチル

第二次世界大戦中に首相となり、危機的状況からイギリス軍を勝利に導いたウィンストン・チャーチル。そんな近現代史上「最も偉大なリーダー」として君臨する彼もまた、マティーニを愛した一人でした。とにかく辛いマティーニを好み、ベルモットの瓶を眺めながらストレートでジンを飲んだという逸話が残っています。それだけ、辛口にこだわっていたことなのでしょう。

ヘミングウェイ

20世紀の文学界だけでなく、人々のライフスタイルにも多大な影響を与えたアーネスト・ヘミングウェイ。代表作である「老人と海」では大の酒好きという逸話が残っていますが、特にマティーニを好んで飲んでいたとのこと。戦争に行くとくでさえジンとベルモットの瓶を持ち歩き、口の中で混ぜ合わせることでマティーニを作っていたという逸話が残っています。

映画「007」のジェームズ・ボンド

1963年に公開されたから、これまでに24作もの作品がつくられてきたスパイ映画「007」。主人公であるジェームズ・ボンドはイギリス秘密情報部(MI6)の工作員であり、数々のミッションをクリアしていきます。そんな彼がこよなく愛するのがウォッカ・マティーニ。作中の「A martini. Shaken, not stirred(マティーニを、ステアせずシェイクして)」という台詞はあまりにも有名です。

映画「七年目の浮気」のマリリン・モンロー

伝説のセックスシンボルとして、その姿は色あせるの事のないマリリン・モンロー。そんな彼女が主演した映画「七年目の浮気」ではモンローがマティーニを注文して辛かったため、バーテンダーに砂糖を入れるようにお願いするシーンが有名。その言い訳に「私の故郷、デンバーではマティーニに砂糖を入れるのが普通よ」と言ってのけるのです。

マティーニのレシピ

マティーニ
 それでは、マティーニの作り方を確認していきましょう。ジンとベルモットを混ぜるだけのシンプルなカクテルですが、その美味しさを実現するにはどうすれば良いのでしょうか。

基本のカクテルスタイルは以下の通り

カクテルタイプ ショート
ベース ジン
グラス ショートグラス
技法 ステア
無色透明
炭酸 なし

ステアとは、グラスに材料と氷を混ぜ合わせるだけのシンプルな技法のこと。マティーニには氷が含まれていませんが、混ぜるときに氷と一緒にしているため、冷えた状態で提供できるというわけです。

材料

まずは、マティーニを作るのに代表的な材料をご紹介します。

  • ジン:48ml
  • ベルモット:12ml
  • オリーブ:1個

美味しいマティーニを作るための黄金比は「ジン:ベルモット=4:1」です。昔のレシピを確認してみると、「ドライジン:ベルモット=3:1」と少し甘口でしたが、時代の変遷とともに辛口へと変化してきました。もしかしたら、チャーチル元首相の好みに倣ったのかもしれませんね。

マティーニの作り方

次に作り方をご紹介します。

  1. ジンとベルモットをミキシンググラスに入れる
  2. 2つを入れたミキシンググラスをステアする
  3. カクテルグラスに注ぐ
  4. 最後にオリーブを飾って完成

「ミキシンググラスがない」そんな人でも、ペットボトルなど代用すれば自宅で簡単に作ることができます。また、お好みでレモンスライムやレモンピールを添えたり、ライムを添えるなども良いでしょう。特に酸味の強い柑橘はジンとの相性も抜群なので、是非試してみてくださいね。

マティーニグラス

カクテルにはロングやショートなどいろいろな種類がありますが、マティーニなどショートカクテルを飲むときに使われるのが、カクテルグラス(別名:マティーニグラス)です。脚のついた逆三角形のグラスが、いかにもカクテルというイメージですよね。バーで使用するなどカクテルにこだわるのであれば、専用グラスの検討をしてみてはいかがでしょうか。

ジンは冷凍庫で冷やしておく

ステアする際に氷と一緒に混ぜるのが基本ですが、ジンを冷凍庫で保存しておくと、口当たりがやわらかい、濃厚な味のマティーニを作ることができます。「冷凍庫に入れたら凍るのでは?」と思うかもしれませんが、アルコール度数の高いジンは冷凍庫に入れても大丈夫。冷やすことでトロトロになったジンを使用するマティーニは格別の美味しさです。

ジンとベルモットはしっかりと計量する

マティーニを美味しく作るためには、ジンとベルモットの割合を守ることです。ジンが多すぎると辛味が増す代わりにベルモットの独特な風味が薄くなり、逆にベルモットの量を増やすことでジンの香りが薄くなってしまいます。割合の変化で味が別物になってしまうことを利用して自分好みのマティーニを作ることも可能ですが、まずは黄金比で試してみることをおすすめします。

マティーニの美味しい飲み方

マティーニ
 シンプルな材料にシンプルな作り方であるマティーニですが、その飲み方に迷いを感じる人も少なくありません。とても強いカクテルで、人によっては飲みきれないこともあります。また、マティーニは3口で飲むのがマナーという人もいますが、お酒の弱い人にとってはリスキーな方法です。せっかくマティーニを飲むのであれば、美味しい飲み方をマスターしましょう。

甘い食べ物と一緒に楽しむ

マティーニは辛口のカクテルなので料理にもよく合いますが、甘いスイーツと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。カクテルとおつまみは逆の味を持っていたほうが良いと言われるように、気軽につまめるお菓子やデザートと一緒に飲むのがおすすめです。特に冷えた状態で提供されることの多いマティーニは、チョコレートとの組み合わせが相性抜群ですよ。

オリーブはお好みで

マティーニと言えば、ピンに刺さったオリーブがグラスに入っているイメージですよね。ここで迷うのが、オリーブを食べるタイミングではないでしょうか。ただ、オリーブはマティーニにとっては付きもののガニッシュ(飾り付け)でしかありません。そのため、オリーブは食べずにグラスの底に残す人もいれば、食べることを想定して種を置くお皿を用意してもらう人と、人それぞれです。

マティーニのアレンジレシピを紹介

マティーニ

カクテルの楽しみ方は多種多様。特にマティーニと名の付くカクテルは200とも300とも言われており、とんでもない広がりを持っています。ジンとベルモットの比率を変えるだけでもオリジナルのカクテルを作ることも可能ですが、ベースを変えてみるなど、少し工夫してみても面白いかもしれません。そんなマティーニの代表的なアレンジレシピをご紹介します。

ウォッカ・マティーニ

  • 材料
    • ウォッカ:48ml
    • ベルモット:12ml
    • オリーブ:1個
    • レモンの皮:1枚

ベースのジンをウォッカにベルモットを加えてステアしたカクテルが、ウォッカ・マティーニです。ジェームズ・ボンドが好む飲み方ですが、アルコール度数は30%とマティーニより少し低くなります。レモンの皮を絞ってレモンの香りづけをすることで、マティーニとは違った風味が楽しめます。

スウィート・マティーニ

  • 材料
    • ウォッカ:48ml
    • スウィート・ベルモット:12ml
    • チェリー:1個

通常、マティーニに使われるベルモットはドライ加工されたものですが、辛みを少なくするために、スウィート・ベルモットを使用するカクテルもあります。マティーニ特有の辛みがなく、飲みやすいことからも、女性にも人気があるカクテル。また、オリーブの代わりにチェリーを沈めます。

まとめ

カクテルの王様と呼ばれるだけあって奥深いカクテル、マティーニ。しかし、意外にも作り方はシンプルで、自宅でも気軽に飲むことができます。また、アレンジレシピも多く存在するため、オリジナルカクテルを研究してみるのも面白いですよ。数々の著名人が愛したマティーニ、是非自分好みのカクテルに仕上げてみてくださいね。

関連記事

日本酒久保田とは。萬寿(万寿)・千寿など各銘柄の紹介の画像
日本酒久保田とは。萬寿(万寿)・千寿など各銘柄の紹介
新潟の朝日酒造が作る日本酒「久保田」。淡麗辛口酒を代表する銘...
更新日:
コスモポリタンとは?味、度数、マティーニを使うカクテルレシピの画像
コスモポリタンとは?味、度数、マティーニを使うカクテルレシピ
コスモポリタンとはどんなカクテル?名前の由来、カクテル言葉、...
更新日:
スクリュードライバーのカクテルレシピ|割合・ゴールデンスクリュー解説の画像
スクリュードライバーのカクテルレシピ|割合・ゴールデンスクリュー解説
レディーキラーや酔わせるカクテルの異名を持つスクリュードライ...
更新日:
グラスホッパーのレシピ カクテル言葉、度数、名前の由来も解説 「チョコミント風カクテルを作ろう」の画像
グラスホッパーのレシピ カクテル言葉、度数、名前の由来も解説 「チョコミント風カクテルを作ろう」
チョコミント風のカクテル「グラスホッパー」直訳だと「バッタ」...
更新日:
ウィスキーカクテル「ゴッドファーザー」の作り方レシピ、カクテル言葉の画像
ウィスキーカクテル「ゴッドファーザー」の作り方レシピ、カクテル言葉
ウィスキーカクテル「ゴッドファーザー」の名前の由来、アルコー...
更新日:
ジントニックのレシピ|ボンベイサファイア・タンカレーの味、違いの画像
ジントニックのレシピ|ボンベイサファイア・タンカレーの味、違い
ジントニックの簡単なレシピを紹介。味、アルコール度数、カロリ...
更新日:
キティ、低度数で飲みやすいワインカクテル|作り方・レシピの画像
キティ、低度数で飲みやすいワインカクテル|作り方・レシピ
可愛らしい名前のカクテル「キティ」とは?その名前の由来、作り...
更新日:
塩と飲むカクテル、ソルティドッグの飲み方・度数・レシピの解説の画像
塩と飲むカクテル、ソルティドッグの飲み方・度数・レシピの解説
ソルティドッグとは、どんなカクテルか?味、アルコール度数、カ...
更新日:
ギムレットの作り方・度数・レシピ・由来の解説の画像
ギムレットの作り方・度数・レシピ・由来の解説
ギムレットとは、どんなカクテルか?味、アルコール度数、カロリ...
更新日:
モヒートとは?種類、ラム銘柄ごとの味わい方と作り方の画像
モヒートとは?種類、ラム銘柄ごとの味わい方と作り方
モヒートはどんなカクテルなのか?意味、味、種類、作り方、アル...
更新日:
バーテンダーから学ぶオリジナルカクテルのレシピ集・名前|卵白を使ったウイスキーサワーのレシピなども紹介の画像
バーテンダーから学ぶオリジナルカクテルのレシピ集・名前|卵白を使ったウイスキーサワーのレシピなども紹介
世界中のバーテンダーのオリジナルカクテルレシピを紹介します。...
更新日:
カクテルの女王「マンハッタン」とは?の画像
カクテルの女王「マンハッタン」とは?
カクテルの女王の異名を持つ「マンハッタン」とは?その名前の由...
更新日:
モスコミュールとは?味・度数・カクテル言葉・レシピを解説の画像
モスコミュールとは?味・度数・カクテル言葉・レシピを解説
モスコミュールとは?味、度数、カロリー、カクテル言葉、由来は...
更新日: