新宮下公園が商業施設やホテルを併設し、2020年オープン予定!気になるテナントやデザインは?
渋谷の再開発プロジェクトの一つである新宮下公園。気になるデザインやテナントから宮下公園の歴史まで、詳しく解説します!
新宮下公園の概要
コンセプト
新宮下公園のコンセプトはズバリ「世界への発信力を有する”新しい宮下公園”」。 公園エリアである新宮下公園と、ホテル、商業施設の3つエリアの相乗効果で、多種多様な人々の受け皿となる空間やコミュニティの創出、安心安全なエリアづくりを目指すそうです。 近づいてきた東京オリンピックや、流行の発信地としての渋谷を意識したコンセプトになっていますね。
利用イメージ
開業日
当初の予定では2019年8月ごろ竣工とのことでしたが、最近発表されたニュースでは2020年春ごろオープンだそう。 東京オリンピックに間に合うよう計画されているようですね。
新宮下公園の外観は?
緑の天蓋が印象的なデザイン
気になるデザインですが、斬新でおしゃれな緑の天蓋に目を奪われた人も多いのではないでしょうか。 屋上の公園部分を木や花が覆うようなデザインになっています。 山手線の車窓から見てみるのも楽しみですね。
北側と南側をデッキで接続
従来の宮下公園は北側(原宿方面)と南側(南側)が分断されていましたが、今回の再開発でそれぞれがデッキで接続され、行き来ができるようになります。 公園内のバリアフリー動線が確保され、すべての人にとってより利用しやすい公園に生まれ変わるそう。エレベーターやエスカレーターの数も大幅に増える予定になっています。
宮下公園の歴史
東京初の空中公園
宮下公園の開設は1930年にさかのぼります。当初は道路と同じ高さに設置されていましたが、1964年の東京オリンピックをきっかけに公園を高架の人工基盤とし、「東京初の空中空間」として話題になりました。 その後何度かの再整備や改修を繰り返しながら、渋谷の憩いの場として利用されてきました。
ナイキパーク構想
そんな市民の憩いの場として利用されてきた宮下公園ですが、近年その運営を巡って大規模な反対運動が巻き起こったことでも知られています。 2009年に渋谷区が公園の命名権をナイキ・ジャパンに売却しました、それを受け、ナイキ・ジャパンが「宮下NIKEパーク」と命名して施設の整備費として年間1,700万円を支払うことが決定。渋谷区はそれまで公園に住んでいたホームレスの人々の立ち退きやシェルターへの入所支援を手伝いました。 このような渋谷区の方針に対して、「市民への説明が不十分」「ホームレスの強制排除を行った」「公共の場である公園をナイキ化していいのか」などとの批判が相次ぎ、反対運動が広がる事態となりました。 反対運動により改修工事の延期や、区民が公園を利用できなくなった事態をうけ、ナイキ・ジャパンは命名権料を払った上で、改修後も宮下公園の名を存続させることを表明しました。
新宮下公園の構造は?
施設屋上部分は公園に
まず、空中公園としての宮下公園のイメージ通り、施設の屋上部分は市民の憩いの場としての公園として活用。そのコンセプトは「広場と緑の共存」です。 南側(渋谷方面)はマルシェ・イベントなどを行う多目的広場やカフェがあるエリアに、北側(原宿方面)はフットサル・バスケットコートやスケートパーク、クライミングウォールを設置した運動施設エリアになる予定です。 南側(渋谷方面)の広場はホテルのオープンラウンジとつながり、自由にくつろげる、緑豊かなエリアになります。 都会のど真ん中にこんな贅沢な公園ができたら嬉しいですね。
明治通り沿いに3階建ての商業施設
いっぽうで、明治通り沿いには3階建ての大規模な商業施設を併設。 発信力を持った新しい公園としての役割を担っていくエリアになりそうですね。
原宿側には17階建ての高層ホテル
一番原宿に近い北側にはおよそ200室を擁する17階建てのホテルが建設予定! そのラウンジは開放的な空間にすることで、公園内の広場とつなげ、宿泊者以外も受け入れる空間にするそうです。 東京オリンピックでホテル需要が高まる中、国内外のお客様をお迎えするのにふさわしい、気持ちのいい施設になりそうですね。
大規模駐車場も
地下2階〜M2階に一部は駐車場や駐輪場として活用される予定になっています。 駐車場は地下2階に約270台分(機械式駐車場)、1階に80台分と、たっぷり! その他に、地下1階は約80台のバイク置き場、M2階は約400台の駐輪場が設けられる予定です。