塩と飲むカクテル、ソルティドッグの飲み方・度数・レシピの解説

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ソルティドッグとは、どんなカクテルか?味、アルコール度数、カロリーは?塩の付け方は?ベースとなるウォッカの歴史・種類・製造方法を説明し、スミノフ、フィンランディア、アブソルートについても解説。アレンジカクテルの作り方、飲み方も紹介します。

週末はお洒落なバーへ出向いて、カクテルを飲む人も多いのではないでしょうか。たくさんの種類が取り揃えられており、甘口のものから辛口のものまでさまざまです。そして、その味をさらに際立たせるため、グラスの縁に塩をつけるカクテルがあることをご存知でしょうか。

スノースタイルと呼ばれる技法ですが、そのカクテルの中でも代表格として広く認知されているのがソルティドッグです。他のカクテルとは少し印象の異なるカクテル。本記事では、そんなソルティドッグの名前の由来から、作り方、アレンジレシピまで、詳しくご紹介していきます。

ソルティドッグとは?

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「ドッグ」とつけられた名前に疑問を感じたことがある人も少なくないでしょう。

犬と何か関係があるのでは?非常に親しみのある名前ですが、どのような意味が込められているのか気になりますよね。他にも、アルコール度数は?カロリー・糖質はどうなっているの?

と、まだまだ知らないことがたくさんあるはず。まずは、ソルティドッグの基本的な部分を押さえていきましょう。

ソルティドッグの名前の由来

思わず「塩味の犬」と訳してしまいたくなる独特な名前ですが、その始まりは1940年代のイギリスだと言われています。塩を使っているからソルティの名が使われていると思われる方も少なくありませんが、元々の由来はイギリス海軍たちのスラングで「甲板員」のことを指しています。

ソルティドッグとは、彼らが潮風を浴びながら、汗だくになって働いている様子をイメージして作られたカクテルなのです。つまり「塩=汗」ということ。甲板員たちを「犬のように汗だくになって働く」という意味で、この名前が付けられたのだそうです。

ソルティドッグの雑学

先述したように、ソルティドッグの生まれはイギリスです。しかし、イギリスはジン発祥の地でもあり、ソルティドッグができた当時はウォッカではなく「ジン」がベースとして使われていました。その頃は、ジンとライムジュースで作った「ソルティドッグ・コリンズ」という名前で親しまれていたのです。

いまのウォッカとグレープフルーツを使用する形になったのは、1960年代にイギリスからアメリカに渡ってからです。その名残からか、同じ英語圏であるオーストラリアなどでは、この名前が通じないことも…。もしかしたら怪訝な顔をされてしまうかもしれないので、要注意です。

ソルティドッグはどんな味

詳しい作り方や材料は後述しますが、ソルティドッグは「グレープフルーツジュース」を使用したカクテルです。グレープフルーツ特有の苦みと酸味が効いており、ベースとなるウォッカとの相性の良さは抜群。そして、グラス周りに付けられた「塩」は重要なポイントです。グレープフルーツの苦みと酸味を緩和させるのに重要な役割を担っており、味わい深いカクテルには欠かせません。

ソルティドッグのアルコール度数

基本的に、ソルティドッグの割合は「ウォッカ2:グレープフルーツジュース1」となっています。使用するウォッカの種類にもよりますが、一般的にはアルコール度数が13%前後で作られます。お店によっては「ウォッカ1:グレープフルーツジュース1」の割合で提供しているところもあり、あまりお酒を飲まない人だと少し強すぎると感じてしまうかもしれません。

ソルティドッグのカロリー・糖質

最近、健康を意識する人も増えてきており、低カロリーのお酒に切替える人も少なくありません。ソルティドッグのカロリーは、およそ142kcal(ロックグラス1杯135mlで計算)です。意外と少ないカロリーだと思うかもしれませんが、「バナナおよそ2本分」に相当します。また、ガラス周りの塩で塩分も高めなので、飲みすぎには注意したいところですね。

ソルティドッグに秘められた意味

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花言葉や宝石言葉があるのは一般的に知られていますが、酒言葉なるものをご存知でしたか?最近ではカクテルの人気も高まり、カクテル言葉に注目が集まっています。

誰かとカクテルを飲む際は、味や見た目だけではなく、カクテル言葉で選んでみてはいかがでしょうか。直接伝えられないメッセージをカクテルに込めてみるのも、素敵ですよね。

ソルティドッグの酒言葉

ソルティドッグの酒言葉は「寡黙(かもく)」です。グラスの周りについた塩をどうやって飲めばいいんだろう?なんて考えていたら無口になっていたという意味なのでしょうか。

ちなみに、ソルティドッグから塩を取り除けば、ブルドッグと呼ばれるカクテルの完成です。こちらも独特な名前のように感じますが、酒言葉は「あなたを守りたい」となっています。

ミステリアスな女性をイメージ

花言葉や宝石言葉と同様に、酒言葉も男性から女性へと贈る際に使うイメージをしている人も多いのではないでしょうか。

気になる人を口説く際に「君ならこれが似合うよ」とカクテルをおごってもらったら、なんだかドキドキしてしまいますよね。どうしてもミステリアスな女性をイメージしてしまいますが「君となら言葉なくても分かり合える」そんな意味にも取れますね。

ソルティドッグの作り方

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それでは、ソルティドッグの作り方を確認していきましょう。元々はシェークという技法で作られていましたが、現在の製法はビルドなので材料を入れてステア(混ぜる)するだけです。

基本のカクテルスタイルは以下の通り

カクテルタイプ ロングドリンク
ベース ウォッカ
グラス オールドファッションドグラス
技法 ビルド
黄色
炭酸 なし

あくまでも基本スタイルなので、この通りにしないといけないわけではありません。グラスに関してはタンブラーでも十分ですが、ロックグラスだと飲みすぎることもないのでおすすめです。カクテルの色を変えたいという場合は「ピンクグレープフルーツ」を使ってみてはいかがでしょうか。

材料

まずは、ソルティドッグの材料です。お店などで提供されている基本的なスタイルでは以下のものが使われます。カクテルを作る総量から計算するため、分量は比率となっています。

  • ウォッカ:1/2
  • グレープフルーツジュース:1/2
  • 食塩:適量
  • レモン(グレープフルーツ):スマイルカットしたもの1切れ

ここでは、カロリー計算と同様に135mlで考えます。

  • ウォッカ:135ml×1/2 = 67.5ml
  • グレープフルーツジュース:135ml×1/2 = 67.5ml

ソルティドッグを作る手順

次に作り方です。ソルティドッグの特徴ともいえる塩の縁付けがあるため、それだけ忘れずに行いましぃおう。ちなみに、このような方法をスノースタイルと呼びます。ポイントはレモンで縁を濡らした後、紙に広げておいた塩にグラスを逆さにつけると簡単です。

  1. グラスの縁にカットしたグレープフルーツを当て濡らす。
  2. 皿に入れた塩に濡らしたグラスの縁をつけ、縁の周りに塩を付ける。
  3. グラスにウォッカとグレープフルーツジュースをそそぎ、軽く混ぜる。
  4. グラスの縁の塩に触れないように注意し、氷を入れたら出来上がり。

ソルティドッグの美味しい飲み方

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カクテルの飲み方は人それぞれ自由ですが、もっと通な飲み方をしたい!という人も少なくないでしょう。美味しく飲めるだけでなく、周りからも一目置かれる存在になれるかもしれません。ここでは、ソルティドッグをさらに美味しく飲むためのコツをいくつかご紹介します。

グラスを回しながら飲む

ソルティドッグと言えば、周りについた「塩」が特徴的ですよね。美味しく味わうためにも、この「塩」が飲むたびに感じられるよう、グラスを回しながら飲みましょう。

少ししょっぱいと感じる場合は、塩が半分だけ入るように少しずつ回りながら飲むことをおすすめします。とは言っても、塩分の過剰摂取が心配…という方は、無理に塩を舐める必要はありませんよ。

あえて塩をつけない

ソルティドッグの象徴ともいえる「塩」ですが、これが苦手…という人もいるかもしれません。そんな場合は、あえて塩をつけないで飲む方法もあります。

お店で注文するときは「ブルドッグください」と言うと、塩なしのソルティドッグが出てきます。お店によっては「テールレスドッグ」や「グレイハウンド」と呼び名が違うこともありますが、基本的には「ブルドッグ」で通じるでしょう。

ソルティドッグのアレンジレシピを紹介

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定番カクテルとして知られるソルティドッグを基本スタイルで飲むのも良いですが、少しアレンジを加えたカクテルを飲んでみるのもひとつの楽しみ方です。どれも材料を少し変えるだけで、基本的な作り方は同じです。もっと奥深くソルティドッグを楽しむためにも、試してみてはいかがでしょうか。

ピンクソルティドッグ

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材料

  • ウォッカ:1/2
  • グレープフルーツジュース:1/2
  • 食塩:適量
  • ピンクグレープフルーツ:スマイルカットしたもの1切れ

先ほども少しご紹介しましたが、一般的な材料として使われるグレープフルーツをピンクグレープフルーツに交換するだけです。色はとても可愛い淡いピンク色になるので、女性に提供してみると喜ばれるかもしれませんね。

スイカのソルティドッグ

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  • ウォッカ:1/4
  • スイカ果汁:3/4
  • 食塩:適量
  • カットスイカ:適量

塩をつけて食べる夏の風物詩と言えばスイカですよね。グレープフルーツジュースをスイカ果汁に変えて、夏にピッタリのカクテルが完成です。ただし、通常のソルティドッグとは違って、使用する分量は少し抑え気味にしておくことがポイントです。

塩レモンでソルティドッグ

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材料

  • ウォッカ:1/2
  • グレープフルーツジュース:1/2
  • 食塩:適量
  • レモン(グレープフルーツ):スマイルカットしたもの1切れ

塩を舐めるのが苦手…そんな方は、塩がついたレモンを沈めてみてはいかがでしょうか。爽やかな味の中に、ほのかな塩味を楽しむことができます。製法としては変わりませんが、スノースタイルの工程を省きます。その代わり、レモンに対して10%の塩を加えて発酵させたものを作っておき、それをソルティドッグの中に沈めましょう。

まとめ

一度は聞いたことのあるソルティドッグというカクテルの名前。「塩味の犬」に疑問を抱いていた人にとっては、その由来に納得したのではないでしょうか。また、ソルティドッグの象徴ともいえる「塩」ですが、これが苦手…という方は、塩だけを抜いた「ブルドッグ」をおすすめします。他にも飲み方はたくさんありますので、是非試してみてくださいね。