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パティシエとは?なるには?収入、資格、独学方法など解説

パティシエとは?なるには?収入、資格、独学方法など解説
更新日:

パティシエ・パティシエールとはどのような職業で、なるにはどのような資格・専門学校での教育が必要か解説。独学での勉強は可能か?ブライダルパティシエ、ケーキ屋などでの給料・収入はいくら?国内有名パティシエの仕事内容も紹介します。

この記事の目次

2018年の小学生から中学生を対象とした「なりたい職業アンケート」において、女子の1位に輝くなど、一般的には華やかで夢のあるイメージがあるパティシエ。最近ではコンビニでも気軽にスイーツを購入できますが、やはり専門店のケーキやスイーツを選ぶ人も多いようです。

普段目にしている街のケーキ屋さんだけでなく、レストランのデザートやホテルのウェディングケーキなど、パティシエの仕事は幅広く存在します。それでは、パティシエになるにはどうすれば良いのでしょうか。本記事では、パティシエに関連する情報をたっぷりとご紹介します。

パティシエとは?

パティシエ

ひと口にパティシエと言っても、「ショコラティエ」「ブライダル・パティシエ」など種類はさまざまです。 どれもスイーツやケーキづくりをするには欠かせない仕事ばかりですが、そもそもパティシエとはどのような意味を持っているのでしょうか。 フランス語?イタリア語?まずは、パティシエに関する基本的な部分から押さえていきましょう。

名前の意味

パティシエ(pâtissier)とは、フランス語で「お菓子職人」のことです。

日本では、ケーキやタルト、ムース、アイスクリーム、チョコレートなどの「洋菓子」をつくる人
を指しています。お菓子づくりは扱う材料が限られているため、正しい分量や時間を守ることが大切です。そのため、パティシエには高い技術と豊富な経験が求められます。

パティシエとパティシエール 

パティシエという言葉には馴染みがあっても、パティシエールという単語は耳にしたことがない人も少なくないでしょう。フランス語の名詞には「男性形」と「女性形」が存在します。つまり、

パティシエールとは女性の菓子職人
を意味しています。日本ではあまり使われることはありませんが、ひとつの雑学として知っておきましょう。

ブーランジェとは?

「パティシエ」という言葉は聞いたことがある方も多いと思いますが「ブーランジェ」は一般的にあまり浸透しておらず、わからない方も多いのではないかと思います。 「ブーランジェ」とはフランスの言葉でパン職人という意味で、パン屋さんやパン工場など、パンに携わる仕事に就いている人のことを指します。

菓子職人という意味であるパティシエと似ており、菓子ではなくパンを主としている仕事というとわかりやすいと思います。

パティシエと同じようにパンの製造だけではなく、レストランやカフェ、経営や販売にも関わることもあります。また、パティシエと同じく華やかな世界のようにみえますが力仕事や早朝からの仕込みと体力が必要にもなってくる職業とも言えます。

必要なスキルの違い

パティシエとブーランジェの違いはお菓子とパンの違いではありますが、必要なスキルは基本的に同じです。 どちらも必要な資格はなく、必要なスキルとして言えることは創造性やセンスですが、パティシエでは主に仕上げがとても繊細な仕事の反面、ブーランジェは仕込みがとても繊細になってきます。

基本的には作る楽しさや人に喜んでもらえる嬉しさがある同じような仕事ですが、お菓子とパンでは作り方も見た目も全く異なっているためパティシエやブーランジェとしてのそれぞれの知識が必要なスキルとしての違いと言えます。

しかし、どちらも学ぶことによって様々な知識を生かすこともできることもあります。また、必要な資格はありませんが製菓衛生師の資格を取得することによって就職に有利になることもあり、食に携わる勉学を知ることもできるので幅広い知識を得ることができます。

パティシエの魅力

パティシエ

小さい頃にパティシエになりたいという夢を描いた人も多いのではないでしょうか。特にお菓子づくりが好きな人にとっては、特別な存在なのかもしれませんね。

パティシエの仕事は、

ホテルやレストランでデザートを担当したり、企業で商品開発に携わる
など、活躍の場は多岐に渡ります。そんな
パティシエの魅力
とはどんなものが挙げられるのでしょうか。

創造性や独創性を活かせる

洋菓子の基本となる材料は、砂糖、小麦粉、卵、バターの4つです。材料が限られているためシンプルに感じますが、創造力や独創性が求められる仕事でもあります。何もないところから生み出すのは、パティシエの腕にかかっています。自分でそういった

夢のあるお菓子をつくり出せる
のは、パティシエの魅力と言って良いでしょう。

自分の考えた菓子が商品化する

パティシエの仕事はお菓子を創作することです。もっと言ってしまえば、他のパティシエと差別化を図るためには、いままでにない

オリジナルの商品を開発
しなければいけません。そのためには日々努力し続けることが求められますが、自分が考えたお菓子で誰かを笑顔にすることができる。これほど嬉しいことはありません。

将来的には自分の店を持つことも

パティシエとしての腕を磨いていけば、

自分のお店を持つことも可能
です。展開次第では、テレビや雑誌に取り上げられて有名になる個人店も少なくありません。 そして何よりも、パティシエのつくったお菓子を買っていく人たちの笑顔が見られることが最大の魅力。お菓子を通して、誰かを幸せにすることができるのも醍醐味です。

国内の有名パティシエ13名

パティシエ

パティシエ業界は非常に厳しい世界ですが、自分の店を持つなどして成功すれば、一流のパティシエとして名が知れ渡るようになります。実際に、海外でも通用する日本人パティシエは少なくありません。国内外のコンクールや大会で活躍している人も多く、その中から厳選して13名の有名パティシエをご紹介します。

小山進

パティシエ
兵庫県三田市のでオーナーを務める小山進さん。かつて人気番組「TVチャンピオン」で4年連続優勝を飾るなどの輝かしい実績を誇っています。また、フランで最も権威あるチョコレート愛好会「C.C.C」のコンクールで6年連続となる最高位を獲得するなど、世界が認めたショコラティエです。

新田英資

パティシエ
兵庫県西宮市のでオーナーを務める新田英資さん。長いコック帽を目深に被っているのが特徴的。TVチャンピオンの「第16回全国ケーキ職人選手権」(2002年)でも優勝された実力あるパティシエです。かつては、ホテルニューオータニ大阪で18年間勤務されていました。

辻口博啓

パティシエ
東京・自由が丘の洋菓子店でオーナーを務める辻口博啓さん。メディア出演も多く、ご存知の方も多いのではないでしょうか。シャルル・プルースト杯や、クープ・ド・インターナショナルなどの世界大会に日本代表として出場し、多くの賞を獲得しています。また、各企業とのコラボレーションも積極的に展開中です。

稲村省三

パティシエ
東京・上野の行列ができるケーキ屋でオーナーを務める稲村省三さん。世界の名だたるホテルや海外の製菓学校などで修業し、フランスのシャルルプルーストコンクールで銀賞、アルパジョンコンクールでは準優勝を受賞するなど、輝かしい実績を持っています。

高木康政

パティシエ
東京・深沢のなど7店舗でオーナーを務める高木康政さん。素材にこだわっており、チョコレートに関しては、日本人パティシエで唯一、カカオ豆の選別だけでなく、調合・焙煎方法まですべてプロデュースしたタカギオリジナルショコラを展開しています。

青木定治

パティシエ
東京・丸の内のでオーナーを務める青木定治さん。フランスのパリにもアトリエを構えており、現地でも高い評価を受けている日本人パティシエです。国内でも、農林水産省主導による料理人顕著制度によって料理マスターズに選出されています。

土屋公二

東京・富ヶ谷で

でオーナーを務める土屋公二さん。フランスで6年間に渡り、トップクラスのパティスリー、ショコラトリーなどで修業を積んだのち、国内の有名店でシェフを務めてきました。シャルルプルーストコンクールで銀メダルを獲得するなど、いままでに数多くの受賞歴があります。

徳永純司

パティシエ

でシェフを務める徳永純司さん。実力派パティシエとして知られており、2015年にTBS「情熱大陸」では日本屈指のパティシエとして紹介されました。これまでに数多くの受賞歴があり、世界最高峰のクープ・デュ・モンドでは、チョコレートピエス部門で1位を獲得しています。

冨田大介

「エーグルドゥース」のスーシェフを経て、愛知県名古屋市の

でシェフを務める冨田大介さん。パティスリーの家で生まれ育ち、美術大学出身という経歴を持っています。2013年には、クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーに日本チームのメンバーとして出場し、準優勝に輝いています。

江森宏之

神奈川県で自身初のパティスリーとなる

でオーナーを務める江森宏之さん。MOFフランス最高職人ルレデセールインターナショナルの店で修業したのち、数々の有名店でシェフを務めました。また、2015年のミラノ万博で開催されたアイスクリームとチョコレートのワールドカップに出場し、優勝を果たしています。

酒井和成

でシェフ・パティシエを務める酒井和成さん。ニューオータニグループのスイーツ史を築き上げてきたパティシエの1人で、海外の名店でも修業を積み重ねてきました。過去にはピエール・エルメ氏に師事したこともあり、数々のメディアでも紹介されています。

寺井則彦

パティシエ
東京・目白のでオーナーを務める寺井則彦さん。国内外にある数々の有名店でお菓子づくりに従事してきた経歴を持ち、2003年に開催されたクープ・ド・モンドにおける日本チームの準優勝に大きく貢献しました。2005年にはアジア人でわずか5人しかいないルレ・デセールにもメンバー入りを果たしています。

成田一世

パティシエ
東京・銀座のなどでシェフ・パティシエを務める成田一世さん。「エノテカ・ピンキオーリ」「ピエール・エルメ・パリ」「ラトリエ・ド・ジョエル・ロブション」など国内外の名店で腕を磨いてきました。2007年にはNYタイムズが選ぶパンとデザート部門のBest of New Yorkを受賞するなど、世界中から注目を集めるパティシエです。

パティシエになるには?

パティシエ
 このように国内では数多くの有名パティシエが活躍しています。それでは、彼らのような一流のパティシエとして働いていくにはどのようなキャリアを積んでいけば良いのでしょうか。パティシエになるためにはいくつかの方法があります。ここでは、専門学校に通った後に、実際に店舗で修行を積む方法を紹介します。

製菓専門学校に通う

パティシエは、専門的な知識や技術が求められる職種です。さまざまな商品づくりに対応できるようになるため、パティシエを目指す多くの人が

専門学校
に通うことになります。仕事をしながら勉強したい人のために、
通信教育を実施
しているところもあります。また、
在学中に海外留学するなど本場で修業する人
も少なくありません。

店舗で修業を積んでいく

専門学校を卒業後、専門店やレストラン、ホテルなどへ就職することになります。知識や技術が合っても、最初からお菓子づくりを任されるわけではありません。きちんと

ゼロから修行
していく必要があります。お菓子をつくる以外にも、
大手企業などでスイーツの研究開発をする求人
も多く寄せられるので、活躍の場が広がります。

パティシエになるためにおすすめの専門学校の紹介

パティシエを目指す学校も様々あり、自分がいち早く現場に出たい人、開業に向けてじっくりと勉学を学びたい人、パティシエだけでなくブーランジェや和菓子職人も興味を持っている人とそれぞれ自分が目指したい場所に向かって学ぶことができるおすすめの学校があります。

東京ベルエポック製菓調理専門学校 パティシエ科

ウェディングケーキづくりに必要な技術の習得に向けた教育が大きな強みです。ホテルとの提携も行っているため、実際の結婚式の現場を体験しながら技術の習得を実現することが可能になります。

東京ベルエポック製菓調理専門学校 パティシエ科
所在地 東京
2年制学費総額 3,267,200円

東京調理製菓専門学校 パティシエ・ブーランジェ科

東京調理製菓専門学校では1年過程の90%以上960時間の実習で、技術習得に軸をおいています。 お菓子作りだけでなく、製パン技術、さらにアメやチョコレートなどの細工実習まで幅広い教育を受けることができます。

東京調理製菓専門学校 
所在地 東京
パティシエ・ブーランジェ科(1年制)学費総額 1,550,000円

国際製菓専門学校 

フランスのパティシエスクールの最高学府「エコール・ルノートル」の日本唯一の姉妹校です。 製菓総合専門士科2年の過程で毎年ヨーロッパ研修があり、エコール・ルノートルで本場の空気を感じながら学ぶことができます。 学費は3,369,781円(2年間)です。

国際製菓専門学校
所在地 東京
1年制学費総額 1,699,613円
2年制学費総額 3,369,781円

服部栄養専門学校

メディアでも有名な服部幸應氏が主催する専門学校で、こちらにも、パティシエになるためのパティシエ・ブランジェクラスがあります。カリキュラムは幅広く1年の教育で、洋菓子、パン、和菓子など製菓に関する全てを学ぶことができます。 1年間で4つの資格 - 調理師免許 - NPO日本食育インストラクター3級 - 全国技術検定証(上級) - 食品衛生責任者 取得することも可能で、1年のみの教育でも菓子職人として即戦力となれる技術が身につきます。

服部栄養専門学校
所在地 東京
1年制学費総額 1,760,000円

京都調理師専門学校

創立80年程と歴史のある学校でありながらも、最新の設備が整った環境で幅広い分野を学ぶことができます。姉妹校に京都製菓製パン専門学校があるため、調理師免許と製菓衛生師免許の2つを取得することができるので就職に有利になるだけでなく、多く学んできた知識を生かすことができます。

京都調理師専門学校
所在地 京都
1年制学費総額 1,880,000円
2年制学費総額 2,120,000円

京都製菓製パン技術専門学校

歴史のある大和学園のグループ校の一つで、学校内にはショップがあり実践授業では店舗の運営を1から学ぶことができるので、就職してからも即戦力になる技術を身に着けることができます。 短い間に多くの技術を学ぶことができる1年制から、じっくりと専門技術を学べる2年制と6つの学科があります。 卒業後の転職もサポートをしているだけでなく、地方への就職にも強いのでUターン就職をすることもできます。

京都製菓製パン技術専門学校
所在地 京都
1年制学費総額 1,880,000円
2年制学費総額 3,460,000円

大阪キャリナリー製菓調理専門学校

在学中には開業について多くのことを学ぶことができ、卒業してからも開業のサポートをしてくれます。 製菓・製パンだけではなく、カフェや調理も一緒に学ぶことができる学科もあるので幅広く学ぶことができ、関西初の3年制の学科では、業界だけでなく世界でも活躍できる技術をじっくりと学べます。 海外研修では生徒が世界各国から集まる「エコール オテリエール ローザンヌ」で本場の空気を味わいながら様々な分野を学ぶことができます。

大阪キャリナリー製菓調理専門学校
所在地 大阪
2年制学費総額 1,690,800円

辻製菓専門学校

フランス料理を日本へ伝えた「辻静雄」が設立した製菓学校で、グループにはフランス校があるので本場のフランス菓子を学ぶことができるフランス留学コースもあります。 その他、製菓と調理と2つの国家資格を取得することができるダブルライセンスクラスと多彩なジャンルの知識を学ぶことができます。

辻製菓専門学校
所在地 大阪
1年制学費総額 2,170,000円
2年制学費総額 3,790,800円

大手前栄養製菓学院専門学校

学園創立70周年を迎えた伝統ある学校で、1年と短い期間ですが850時間と2年分の実習時間を確保しており、多くの技術を学びながらも即戦力になる知識を学ぶことができます。 もちろん製菓衛生師の受験資格も取得できるので卒業後に資格を取得をし、今後への技術向上に役立たせることもできます。

大手前栄養製菓学院専門学校
所在地 大阪
1年制学費総額 1,920,800円

大阪調理製菓専門学校

まるでプロの現場のような施設が整った場所で毎日実習を行っており、本格的な技術を磨くことができます。 また、海外研修や一流ホテルへのインターンシップなど現場でしか見ることができない技術を近くで体験することもできます。

大阪調理製菓専門学校
所在地 大阪
1年制学費総額 1,810,000円
2年制学費総額 3,473,800円

独学や未経験でもパティシエになれる?

パティシエ

パティシエを目指す多くの人は、製菓専門学校で知識や技術を習得した後、専門店やホテルなどに就職を果たしています。それでは、それ以外のルートからパティシエになる方法はないでしょうか?

また、未経験者の就職先としてはどういった場所が挙げられるのかなど、パティシエになりたいと考えている人のためにご紹介します。

未経験者を求人する店舗は多い

パティシエになるためには、

必ずしも専門学校を卒業していなければいけないというわけではありません
。実際に専門店やレストランなどで未経験者を採用している例も多く、パティシエとして働くための
技術を現場で覚えていく
という方法もあります。少し修業期間は長くなりますが、高校を卒業してすぐにパティシエとして働く人も少なくありません。

見習いからスタートする

未経験者が現場に入れば、見習いとしてキャリアをスタートします。すぐに憧れていたケーキづくりができるわけではなく、最初は

雑用的な仕事
ばかり任されるかもしれません。一方で、大手企業やホテルであれば教育体制もしっかりしているため、着実にパティシエとしての力をつけていける環境が整っていると言えます。

学校での勉強や期間はむしろムダ?

パティシエに行くための専門学校は全国に100以上もあり、1年ないし2年制で座学〜実技の教育が行われます。 学校によっても教育カリキュラムは異なりますが、専門学校で勉強するよりも、すぐに菓子店に就職し、修行をしたほうがいいという声もあります。

先に紹介した辻口博啓氏は、高校卒業後すぐにフランス菓子店で住み込みで修行をはじめました。 徳永純司氏は、専門学校に通わせてもらえなかったため高校卒業後すぐにホテルに就職し、そこで修行をしました。

パティシエのお仕事は職人芸にも近いため、座学で知識をつけるよりも、実際に現場で手を動かしながら学んでいく方が有効だという意見もあります。

パティシエに資格は必要?

パティシエ
パティシエとして働くために、
取得しなければいけない資格はありません
。だからこそ、未経験者でも積極的に採用している店舗が多いのです。とは言っても、関連資格はいくつか存在します。
取得しておくと一定の技術や知識を持っているという証明
にもなりますし、将来的に自分でお店を持ちたいのであれば、持っておいて損はないでしょう。

製菓衛生士

安全なお菓子を提供するための国家資格です。

菓子づくりの知識や技術
だけでなく、公衆衛生学や衛生学、食品添加物など、
食の安全に関する専門知識の証明
となります。専門の養成施設で1年以上勉強するか、製菓の実務経験が2年以上ある人にのみ受験資格が与えられています。

菓子製造技能士

お菓子づくりの技術に関する国家資格
で、試験は洋菓子製造と和菓子製造の2種類に分けられます。スキルを認定する資格のため、学科試験のほかに実務試験が課されます。2級は実務経験2年以上からですが、1級を受験するためには7年以上の経験が求められます。より高度な技術や経験が証明できる資格です。

管理栄養士

病院や福祉施設での献立づくりや栄養指導が行える栄養士
の上位資格で、国家試験への合格が必要となっている国家資格です。専門の養成機関で4年以上の勉強をするか、栄養士として3年以上の実務経験があるひとなどに受験資格が与えられます。企業などで商品開発に携わりたい場合などは役立ってくるでしょう。

食品衛生責任者

飲食店を開業する際に必要とされる資格です。お菓子づくりだけでなく、食品に関わるすべての仕事で求められています。食中毒を防いだり食品衛生に関する知識を扱うなど、飲食店や食品工場に最低でも1人の配置が義務付けられています。特別な試験を受ける必要はなく、各都道府県での講習を1日受講することで取得できます。

食品衛生責任者について詳しく知りたい方は

をご覧ください。

有名パティシエの登竜門!?国内外のコンテスト

パティシエ
 一流のパティシエになるためには知識や技術はもちろんのこと、創造性や独創性も求められます。現在、国内外で活躍する多くの有名パティシエがコンテストでの受賞歴を持っています。そのため、今後のキャリアアップを目指すためにも、パティシエは日々技術力を高めています。実際に開催されているコンテストの一部をご紹介します。

1982年から5年ごとに開催される洋菓子技術のコンテストで、日本洋菓子協会連合会が主催しています。2時間30分という時間内に直径24cmのデコレーションケーキをつくり、その技術力や美しさを競います。ここで優勝すれば、国内最大級の製菓作品展である「ジャパン・ケーキショー」に展示され、その名を轟かせることができます。

近年、アジア出身のパティシエは、本場のフランスでも一目を置かれる存在です。その中のNo.1パティシエを決定するコンテスト。東京で開催されるジャパン・ケーキショーで2年に1度行われる予定で、チーム制の国際大会が多い中、1人のパティシエがすべての作品をつくり上げるのが特徴で注目を集めています。

1989年から2年に1度、フランスのリヨンで開催されているコンテストです。世界でもトップクラスのコンテストとして知られています。大会では、飴細工とアントルメショコラ(チョコレートケーキ)の部門、アショットデゼールの部門、氷彫刻とアントルメグラッセ(アイスクリーム)の3つの部門ごとに、磨かれた技術を競い合います。

2年に1度、アメリカで開催される国際大会です。2002年からはじまった比較的新しいコンテストですが、他のコンテストに出場できないとされる「M.O.F」(フランス最優秀職人賞)を受賞したパティシエが出場を許されている唯一のコンテストであり、洋菓子業界屈指のハイレベルなコンテストとして広く知られています。

パティシエに向いている人とは?

それでは、パティシエに向いている人とはどのような人なのでしょうか? 現在パティシエになろうか、違う職業につこうか迷っている方もいらっしゃるかもしれません。 実際にどのような特性を持った人が向いているのか見て行きましょう。

お菓子づくりが好き

「パティシエに向いている人の条件は?」と聞かれれば、まず何よりも「お菓子づくりが好き」この一言に尽きます。当たり前のことに感じるかもしれませんが、あなたは毎日これを継続することができるでしょうか?また、ただつくるのではなく、美味しくつくるためにはどうすれば良いのかという研究も日々重ねていく必要があります。

毎日コツコツと、同じ作業ができる

お菓子づくりの基本は、正しい分量や時間を守ることからはじまります。「ちょっと砂糖が足りないけど、大丈夫だよね」「もう少し焼いた方が良いけど、これくらいで」などの適当な気持ちで仕事をするのはご法度です。毎日同じ作業の繰り返しで「つまらない」と感じるかもしれませんが、これを当たり前にできるようにしなければいけません。

想像力豊かで手先が器用

多くのお客様に選んでいただけるお菓子をつくるためには、美味しいお菓子をつくる技術だけではなく、創造力豊かで優れた感性が必要です。これらは日々努力していくことで身に付けることができます。そして、心の中でイメージしていたお菓子をつくるためには、手先の器用さも求められます。

感性を磨き続けられる

お菓子づくりにはセンスが必要だと思っている人がほとんどでしょう。確かに生まれ持った才能はありますが、努力し続けることで得られるセンスもあります。それは、お菓子づくりに対して貪欲であり続けることです。それが他の人では考えつかない新商品のアイディアにつながるなど、パティシエとして成長することができます。

パティシエに必要なもの

パティシエ
 お菓子づくりが好きで、パティシエを目指す人は少なくありません。しかしながら、それだけでは一流のパティシエになることはできないのです。それでは、パティシエに必要なものとは何なのでしょうか。想像以上に地味で苦労の多いパティシエの世界だからこそ、求められているスキルや資質も数多く挙げることができます。

お菓子への飽くなき情熱

お菓子づくりのプロだからこそ、

お菓子に対する思いは常に持っておく
必要があります。自分がお菓子をつくることで何をしたいのかなどの、目標を持っておくと良いでしょう。パティシエとは勉強して知識を身に付ければ完璧というわけではありません。ゴールの見えないオリジナリティを追求していかなければなりません。

理論的に物事を考える力

パティシエのお菓子づくりには感性やセンスが求められます。その一方で、

常に物事を理論的に考え
ていかなければいけません。例えば同じ食材であっても、季節によって濃さは異なります。そのため、つくり方もそれに応じて変えていく必要があります。レシピ通りは大切ですが、より美味しいものをつくるための探求心も持っておきましょう。

体力と自己管理能力

あまりイメージはないかもしれませんが、

パティシエという仕事は肉体労働
です。立ち仕事が多く、大容量の材料や重たい鉄板を持ち上げるような仕事もあります。筋肉痛だけでなく、腱鞘炎に悩まされることもあるでしょう。時には睡眠時間も削られることがあるため、徹底して自己管理ができるようにならなくてはいけません。

パティシエのつらいこと&大変なこととは?

パティシエ
 一見華やかでお洒落のように感じるパティシエの世界ですが、実際にはとても地味で苦労が多く、うつ病になって退職していく人も少なくありません。もちろん、お客様をお菓子で笑顔にさせられるなど楽しいこともありますが、辛いことや大変なことが大半を占めています。パティシエ業界のリアルについても知っておきましょう。

一人前になるまで給料が低い

メディアなどでも取り上げられている有名なパティシエであれば、それなりの収入を得ているかもしれません。しかし、

身近なところで働いているパティシエはそこまで稼げていない
のが普通です。企業などで勤めているパティシエの場合、30代であっても、一般的なサラリーマンの初任給程度にしかならないことがほとんどです。

好きなものばかりを食べられない

パティシエにとって、舌は大切な商売道具です。研ぎ澄まされた味覚を持っていなければ、微妙な味の違いが分からず、仕事に支障をきたします。そのため、日々の食事でも好きなものばかりを食べるわけにはいかないのです。特に

刺激物やニオイの強い食材などを避けて体調管理
しているパティシエも少なくありません。

火傷や傷が絶えない

パティシエの仕事は地味な作業が多く、鋭利な道具を使うため、

生傷が絶えません
。そのため、女性パティシエの中には、他の人にバレないように、夏でも長袖を着るなどの悩みがあるそうです。外から見ると華やかに感じるパティシエの世界ですが、その実情はとても厳しいのです。これらの苦労は、男女関係なく経験することになります。

パティシエの給料事情

パティシエ
 前項でも少し触れましたが、パティシエの給料事情は想像以上に厳しいものです。もちろん、独立するなど人気パティシエになれば別ですが、そこにいたるまでの苦労は計り知れません。実際には、勤務時間に見合わないと感じることもあるでしょう。キャリアを築くまでには厳しい待遇を覚悟する必要があります。

パティシエの初任給と年収

一般的に、パティシエの初任給は15~18万円程度が相場となります。

年収としては200~300万円
くらいですが、勤務先によっては200万円に届かないこともあります。また、年齢・経験・業態によっても差はありますが、パティシエ全体の平均年収は350万円程度(月給30万円前後)が上限になることが多いようです。

アルバイトとして働く

一人前のパティシエになるために、一つの店舗で何年も修行をする一方で、複数の店舗でアルバイトを掛け持ちする人もいます。彼らの多くは将来的に「自分のお店を持つ」ことを目標にしていることがほとんど。アルバイトであれば残業代もしっかりと支給されるため、

年収は200~400万円
程度と少し開きがあります。

独立・オリジナル商品開発

パティシエの年収は決して多いとは言えません。しかしながら、

一人前のパティシエ
として独立したり、オリジナル商品を開発してヒットさせることができれば、
数千万円規模の年収
を得ることもできます。もちろん成功するのは簡単なことではありませんが、コツコツと努力を重ねていけば、いつかは報われる日が訪れるかもしれません。

まとめ

イメージとは違い、地味で苦労することの多いパティシエ。

決して給料事情も良いとは言えませんが、憧れの世界で働いて得られる経験というのは何にも代えがたいものです。現在、活躍している有名パティシエも、辛い修業時代を経て今があるはずです。

記事ではパティシエの仕事や魅力、給料、大変さ、有名なパティシエなどを紹介しました。お菓子への情熱がある方は、是非パティシエを目指してみてはいかがでしょうか。

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