業務用炊飯器のおすすめ6選|ガス?電気?多層釜?徹底解説
業務用炊飯器を選ぶ際、ガスや電気の加熱方式や内釜素材でどんな違いがあるのでしょうか。業務用炊飯器にまつわる疑問を解消し、多層釜タイプの炊飯器など、おすすめの業務用炊飯器を紹介します。また新品購入や中古購入する際の注意点もお伝えします。
- 加熱方式、内釜の素材と構造が、味と業務効率を左右する
- 業務用ガス炊飯器
- 業務用IH炊飯器
- マイコン炊飯器
- 保温専用ジャー
- 鉄
- 銅
- 厚釜
- 多層釜
- 真空釜
- 購入の際に注意すべき3つのこと
- 厨房の広さに合わせて選ぶ
- 100人あたり約5升が目安|客数に合わせて選ぶ
- 店でのご飯の目的に合わせて選ぶ
- 中古の購入方法と注意すべきこと
- ネット購入とセカンド取扱店を活用
- 中古購入の際に注意すべき2つのこと
- おすすめ6選
- 「象印/ZOJIRUSHIのNH-GE54ステンレス 業務用IH炊飯ジャー」
- 「タイガー のJNO-A270業務用炊飯器XSステンレス」
- 「リンナイ/Rinnaiの業務用ガス(都市ガス12A・13A用)炊飯器RR-50S 1-13A」
- 「パナソニック/PanasonicのSR-PGB36P業務用IH炊飯器」
- 「パロマの業務用ガス炊飯器 PR-6DSS」
- 「TANICOのマイクロ波炊飯器 GY-MS25A」
- まとめ
業務用炊飯器は飲食店において必需品中の必需品です。しかし、いざ購入するとなると多くの疑問が生じますよね。できあがりの質はどうか、サイズはどれくらいが良いのか、光熱費・本体価格はいかがなものか…。今回は、そんな疑問を解消するとともに、自分のお店に合った炊飯器の選択をサポートします。
加熱方式、内釜の素材と構造が、味と業務効率を左右する
ここでポイントとなるのは大きく分けて二つ。一つはどのような加熱方式が用いられているか、もう一つは、内釜にどのような素材が用いられているかです。
業務用ガス炊飯器
業務用ガス炊飯器の良さについて説明する前に、日本米の特徴について知っておく必要があります。
おそらく海外のお米を食べたことのある方は、日本米は海外産のお米と比べ、いかに甘味があるかということを実感したはずです。日本米を最大限生かすには、この甘味が十分に引き出せるかどうかがポイントだといえます。
その点で、業務用ガス炊飯器は甘味を引き出すうえで最も理想的な業務用炊飯器だといえます。
ガス炊飯器の場合、水の量を比較的多めに入れることが必要とされますが、十分な火力が発揮されるのでデンプンの糊化が生じ、お米のモチモチと香りも引き出されます。
このような理由ゆえに、味や風味で勝負するならガス炊飯器は理想的です。
業務用IH炊飯器
IHというフレーズからは最新のテクノロジーが連想されますが、実は1988年から世に出ていた技術です。IHタイプの業務用炊飯器は、無駄なく均等にお米を炊けるという点で優れています。
つまり、炊くお米の量が多くても上手に炊き上げてくれる業務用炊飯器です。
マイコン炊飯器
マイコンとはマイクロコンピューターのことで、内蔵コンピューターにより釜の温度をコントロールしてくれたり、炊き込み時間や炊き込み温度の設定をしてくれるので保温や炊き込みを管理できます。
また、電気効率が良いので電気代が安いことも魅力です。
保温専用ジャー
炊きあがったお米を良い状態で保温しておきたいときにおすすめしたいのがこちらの保温専用ジャーです。
名前の通り保温のためのジャーで、炊飯機能はありませんが、お米を良い状態で半日ほど保存できます。
鉄
鉄は熱の伝導率が高い材質です。IH炊飯器にはアルミタイプもありますが、鉄のほうが質の良いお米が炊き上がります。
重さというデメリットはありますが、味を優先させるなら鉄釜を使うのが良いでしょう。
銅
銅も鉄と似たような特徴があり、鉄に比べると熱伝導率が高いので素早く美味しく炊き上がります。しかし、IHタイプですと発熱効率が悪いといったデメリットがあります。
厚釜
厚釜はどこからが厚い釜になるのか?と疑問を持つ方もいるかもしれませんが、明確な基準はありません。ただ、2・3mm以上が一般に厚い釜とされています。
熱を抱え込むようにして炊き上げるので炊き上がり具合が良く、お米に十分に熱が伝わります。ガスタイプの業務用炊飯器ですと厚釜を用いることでムラがなくなるので、さらに質の高いお米ができあがります。
多層釜
IH炊飯器で特に用いられている内釜です。使用されている材質や厚さは商品によって異なり、どの組み合わせがベストなのかはまだ試行錯誤されていますが、釜が層をなしていることで、熱が逃げにくいという特徴があります。
真空釜
真空によって熱効率が高まるだけでなく、保存時間が長いというメリットもあります。保温専用ジャーでも12時間なのが、真空釜だと40時間は可能とされています。
真空により米の水分が奪われず、しかもお米が黄色になってしまうことも避けることができます。
軽量なのに高い伝導率と保存が可能ということで、管理しやすいのもありがたいところです。
購入の際に注意すべき3つのこと
厨房の広さに合わせて選ぶ
業務用炊飯器を購入する際にまずポイントになるのが、厨房と炊飯器の大きさの兼ね合いです。
炊飯器の大きさは、升で選択するのが一般的です。サイズとしては1.5升程度から5.5升のサイズまであります。 1升あたり約15人杯くらいのご飯を提供できます。
この点については後ほど詳しく取り上げますが、厨房が大きいのなら業務用炊飯器で保存用と炊飯用の二つを使い分けることも可能で、小さい厨房なら大きめの業務用炊飯器一つと家庭用炊飯器の併用も可能です。
大きいものですと5.5升(10リットルほど)で高さ450mm、幅は500mm、奥行きが470mmほど、小さい業務用炊飯器ですと1.6升(3リットルほど)で高さ330mm、幅410mm、奥行き330mmといった具合のサイズです。
100人あたり約5升が目安|客数に合わせて選ぶ
次のポイントは、客数とそれに応じたお米の使用量です。
小さめの洋食店ですとパンとライスを併用しますが、1日に約60人〜100人ほど来店すると考えると、4〜5升ほどの業務用炊飯器は必要とされます。客数の最も多い時間にピンポイントで全て食べきっていただくといった場合には、小さめの業務用炊飯器でギリギリ間に合いますが、ライスを中心とするのなら、間違いなく大きいサイズの業務用炊飯器は必須です。
店でのご飯の目的に合わせて選ぶ
これはお店の種類によって大きく異なってきます。
味を追求するなら、間違いなくガスがおすすめできます。しかし、ガスタイプの業務用炊飯器を置けない場合や、それほどお米の需要がないと判断した場合、取り扱いやすい電気炊飯器が良いでしょう。
中古の購入方法と注意すべきこと
業務用炊飯器の値段は新品でもかなりの高額というわけではありませんが、中古だといくらなのか知っておきたいものです。
値段はまちまちですが、やはりIHタイプは比較的高めの値段設定で、傷が付いているにもかかわらず10万円近くする炊飯ジャーもあります。一方ガスタイプの業務用炊飯器ですと、3升以内で1万円以下のものも多く発見できます。
ネット購入とセカンド取扱店を活用
中古品・アウトレットは
、、 などで検索することが可能です。中古とはいっても、元の持ち主は処分に困ってオークションに出したりしているので、製品としては安心できるものが多いです。とはいえ、Amazonや楽天などで保証付きの購入をするのがベターです。
一方セカンド取扱店では、現物を生で見たり触ったりできる安心感はありますが、自分の店に合ったものを見つけることは難しいかもしれません。
中古購入の際に注意すべき2つのこと
耐用年数
基本的に業務用炊飯器は5年が法廷耐用年数です。長くても2倍の10年ほどですから、年式がそれ以上古いものはやめたほうが良いでしょう。
保証期間
保証期間は全くなし、もしくは1ヶ月ほどです。保証といった点であまり期待はできませんが、リスク面を考慮して保証期間が少しでも付いているものを選ぶことをおすすめします。
おすすめ6選
万能性といった点でおすすめしたい業務用炊飯器ですが、2.7mmの厚釜で、IHでもしっかりと炊き上げてくれるので味も期待できます。
さらには1分刻みで保温時間がチェックできますし、早炊きや白米、玄米、おかゆ、すし飯、炊き込み、おかゆなど機能に富んでいる点も魅力です。
この業務用炊飯器の最大の特徴は、ステンレス製ゆえに丈夫で長持ちなところです。IHタイプであったとしても十分な仕上がり具合を期待できます。
また、見た目以上にコンパクトなのでスペースを取りすぎる心配はありません。小さめサイズの業務用炊飯器を求める方におすすめできます。
ただ炊くだけのシンプルな機能ですが、大きさが十分なだけでなく都市ガス対応なので、美味しいごはんを大量に必要とされる場合に非常に有効な業務用炊飯器です。
食堂や、ランチで大量のライスが必要とされるレストランに向いています。また、微妙な調整が可能となるマニュアル炊飯という機能も活用できます。
こちらはダイヤモンド釜でうまみを十分に引き出すことに重点を置いた業務用炊飯器で、6メニューもあるのであらゆるタイプのご飯を炊くことが可能となっています。
IHでも4570wという高熱によって、美味しいお米を炊き上げることができます。
ガス炊飯器の優れものです。シンプルですが、都市ガスとプロパンの兼用なのが良いところです。
このタイプの炊飯器はお米の出来具合がかなり良いので、ご飯の味に力を入れたい方にはおすすめできる業務用炊飯器です。
新たな手法、つまり電子レンジと同じメソッドで無駄なくハイスタンダードにお米を炊く機械です。ムラや劣化はなく、さらにお米が黄色くなってしまうのも防いでくれる優れものです。
加えて、効率が良いので従来より少ない量でお米を炊くことができ、大きなコスト削減にもなります。1日に300人の客数とするなら5Kgほどのコストカットが可能です。
まとめ
ここまで、業務用炊飯器について様々な面から考察してきました。
味で勝負するならガス炊飯器、効率で勝負するならIH・マイコン炊飯器 味で勝負するなら鉄釜、効率で勝負するなら厚釜・真空釜 IH業務用炊飯器で高品質を望むなら多層釜 新品は値段が高い一方、長めの保証が付きます。 中古は耐用年数と保証期間に注意しましょう。
それぞれの業務用炊飯器にどのような特徴があるか理解し、お店に合ったものを導入することで、お客さんの心を動かし、リピーターも増えることでしょう。
自分のお店に合った炊飯器を見つけて、お客様においしいご飯を提供しましょう。