業務用掃除機の選び方|マキタ製?パナソニック製?日立製?おすすめ機器を紹介
ただでさえ人手不足の昨今、飲食店でも掃除の負担を最小限に抑えていきたいものですよね。 今回はそんな掃除の悩みを解決してくれる頼もしい業務用掃除機を紹介します。
飲食店は清潔さが命です。 開店してその日一番目のお客様が席に座って、その足元に前日の食べ物が落ちていたとしたら。そのお客様はまた来店していただけるでしょうか? そのような事態を回避するためにも毎日の掃除はきっちりと行いたいものです。 大抵の場合は掃除する箇所や時間や方法を決めて、当番制で掃除を行なっていると思いますが、ただでさえ人手不足の昨今、掃除の負担を最小限に抑えていきたいものですよね。 今回はそんな掃除の悩みを解決してくれる頼もしい業務用掃除機を紹介します。
飲食店独自の掃除の悩み
飲食店の場合、客席などお客様のスペースと厨房などスタッフのスペースが必ず存在します。 床の素材が用途に合わせて違っているので掃除のやり方や汚れの付き方も様々です。 それぞれのスペースや素材に対して、ありがちな汚れとその対処方法を紹介します。
タイル床やコンクリート床の掃除
タイル床やコンクリート床の掃除は業務用乾湿対応掃除機がお勧めです。 砂粒や小さな石ころ程度はもちろん、多少のドリンクこぼれですら、構わず吸引してくれます。 厨房ウエット床のところは水を流して作業台下の野菜くずなどのゴミを流し出して、ほうきとちりとりで取ってゴミ箱に捨てますが、水を流す前に業務用乾湿対応の掃除機で大まかなゴミを吸い取ることで、排水溝の詰りを防止できたり、排水溝の先にある下水の水と油を分離するためのグリストラップのメンテナンスが楽だったりとメリットは大きいです。
そのほか、掃除機からは話が逸れますが、しつこい汚れは以下の方法をとりましょう。
ガムなどの頑固なこびり付き汚れはマニキュアを落とすための除光液を雑巾に少し浸して、擦り取れば簡単に取れます
料理などの油汚れは消毒用のアルコールを使います。簡単に油汚れが落ちるのはもちろん、マジックリンなどの洗剤と違って匂いを残しません。迂闊に水拭きは絶対にしないでください。油が広がり埃などの汚れを吸着させてどんどん汚れの面積が広がってしまいます。
またラーメン店など油を多く使うお店のギトギト床はケルヒャーに代表される高圧スチーム洗浄機に回転ブラシのアタッチメントを付けて磨くと簡単楽々に新規開店の時の床が戻ってきます。
座敷の掃除
個室や座席の掃除は、いちいち部屋ごとにコンセントを挿し直したりする手間に煩わされないコードレスタイプのハンディ掃除機がおすすめです。
特に和食店の個室で堀ごたつがある場合は、堀ごたつの中が他人から見えにくい場所なため落ちた食べ物が残されたままだったり、酷いことになっている場合がありますので入念に掃除しましょう。
業務用乾湿対応掃除機
飲食店で業務用掃除機を使うのなら、乾湿対応の掃除機にするべきです。 ゴミなどの固体、水などの液体に関係なく抜群の吸引力で吸い込んでくれます。
床のモップがけは大変・不潔
床はモップがけが基本ですが、濡れモップから臭い匂いがしたことはないでしょうか? 濡れモップに付着した雑菌のしわざであることは疑う余地はありませんね。濡れモップで床を拭くと雑菌を撒き散らしてしまうことになります。こんなモップなら拭かない方がまだいいかもしれません。
ダスキンやサニクリーンに代表される乾式のモップは定期的に交換され清潔でいいものですが、一体モップのために月幾らかけていますか? ダスキンもサニクリーンも2週間レンタルで1本あたり約750円もかかっています。 業務用掃除機が1台45,000円だとすると、2年半のモップレンタル料金で購入できてしまいます。 業務用の掃除機であれば、初期投資こそ数万円するものの、ランニングコストは電気代と数年に一度、ノズル(2,000円程度)とホース(3,000〜6,000円程度)を買い替えるくらいです。
メリット
業務用乾湿対応掃除機は埃や髪の毛などの微細なゴミから水やジュースや油まで固体・液体を問わず吸い込んでくれます。
お客様が中身の入ったグラスを落として割ってしまったことはないでしょうか? こんなとき業務用乾湿対応掃除機ならガラスと液体を吸い込んだ後、ちょっと雑巾で拭けば完了です。
布フィルターを外すなどの必要はありますが、油も大丈夫なので、厨房の床掃除も出来ます。上記のようなことは、家庭用掃除機では到底できませんよね。
様々な飲食店の悩みに、家庭用掃除機は対応できるか?
どうしても、業務用の掃除機となると、コスト面で「お高いんでょ?」という疑問が浮上します。そして家庭用の掃除機で十分なのではないかと思うことでしょう。ここでは業務用掃除機と家庭用掃除機の違いを「吸引力」「コンパクトさ」「清潔度」「耐久性」で検証してみます。
吸引力
吸引力は格段に業務用の方が上です。 テレビ等CMや家電量販店のパフォーマンスでおなじみのダイソン以上です。 しかし、音も吸引力の分だけ大きな音がします。
コンパクトさ
コンパクトさにおいては家庭用の方がコンパクトです。 ただし、家とは比べ物にならない量のゴミを吸うのですからゴミ貯め掃除頻度が増えます。
清潔度
家庭用の掃除機は、乾式が多く、サイクロン式でやっと水がOKというところでしょう。 サイクロン式もプラスチックの容器を毎回洗って干すので、清潔ではあります。 業務用の乾湿対応掃除機の場合、全てのゴミを固体であろうと液体であろうと構わず吸い込みますので、ノズルやホース内部の汚れはそう簡単に落ちません。清潔を保つ場合、定期的な買い替えが必要でしょう。
以上の通り清潔度はいずれも同程度のメンテナンスが必要です。
耐久性
業務用の掃除機の方が長持ちします。家庭用は長年使っているとだんだん吸引力が衰えてきます。一般的に家庭用掃除機の耐久年数は家庭での使用で6~7年とされている一方、業務用掃除機はよほど雑に扱わなければ寿命は10年以上は持つと言われています。
おすすめの業務用掃除機
最後に今からでも購入可能な飲食店におすすめの業務用掃除機を紹介させていただきます。 参考にしてみてください。(価格は2018年5月時点のamazonジャパン上税込価格)
吸い込み仕事率:180W、集じん容積:7L、運転音:64dB 二段ファンモーターで水や湿気がモーターに入らない設計と10mコードで店の隅々まで掃除できます。 価格:\43,680円
吸い込み仕事率:350w、集じん容積:8L、運転音:63dB とにかく強い吸引力が魅力で、タンク内のゴミが増えても吸引力が衰えない設計です。 価格:\34,700円
吸い込み仕事率:260w、集じん容積:16L、運転音:64dB 10mコードでお店の隅々まで楽々掃除。容積はたっぷり16L。洗剤を含んだ水も風の流れで泡立ちを押えます。 価格:52,272円
吸い込み仕事率:32W、集じん容積:500ml、運転音:公式データなし スティックタイプのコードレスクリーナーで、わずか22分で満タンの急速充電、標準の吸い込み力なら25分持続します。 価格:13,710円
まとめ
確かに、比較的小さなお店や、吸引力、清潔さ、耐久性を求めなければ、家庭用掃除機と雑巾があれば対応できるお店もあります。しかし、効率性を見ると、業務用の乾湿両用掃除機は、床が乾いていても濡れていても使える汎用性という面で家庭用掃除機を凌駕し、スタッフの作業負担を減らすことができます。 人手不足の飲食業界において、優れた道具にお金をかけて作業の合理化を図ることは賢い選択なのではないでしょうか?